ヒーロー

悪の親玉?


 
 「グッフッフ!なにをそんなに怯えてるんだい」

 と、まるでアニメやヒーローものの悪の親玉のような顔をして不敵に笑っています。

 これでは声も出ません。逃げるにも怖くて動けません。

 「心配はいらないよ。食べたりはしないから」

 食べられなくても、どうにかするんでしょ・・・・怖いよ。

 「心配いらないと言ったでしょう。ただ蹴飛ばして倒さないで欲しいと言いたいだけなのだから」

 「なんだそんな事か。いっそのこと、蹴飛ばして倒してしまえば、怖くないかも」

 「オイオイ、止してくれよ」

 と、立場が逆転してしまいました。

立ちはだかる岩

立ちはだかる石
 
 巨大な岩が立ちはだかって、赤い小さな車は立ち往生です。
 「これより先には行かんほうがいい」
 「お願いです。通して下さい。子供が向こうに連れ去られたのです」
 「この先の魔物にか」
 「そうです」
 「お前の小さな力ではとり返せまい」
 「でも、見捨てられません」
 「そうか、なら私が手を貸そう」
 そう言って、巨大な岩は赤い車を先導して、魔物に立ち向かったのです。
 もちろん子供は無事奪還できました。
 巨大な岩はあちこち小さく欠けましたが、丈夫です。