2011年01月

ボールペンも立つ


 
 今回はちょっと趣向が違います。
 
 どうして、ボールペンが石に対抗意識を燃やしたのでしょう。定かではありません。

 しかし、ボールペンも石の上に立ちました。このドヤ顔の表情が判りますか?

 石には無い一本筋の通ったキリッとした立ち居振る舞いがボールペンの信条です。

夕日にお辞儀


 
 夕日に向かって
 
 「今日一日、ありがとうございました」
 
 と、深々とお辞儀をする、石。

ゴリラ石


 
 口をへの字に曲げて頬っぺたをポリポリかきながら、ゴリラ石は考えた。
 
 「どうしたらいいんだ。いったい何が悪いんだ」
 
 「おやおや、ずいぶんお悩みのようですね。何をそんなに悩んでいるんですか?」
 
 「子供が懐かなくってね。私の何処が悪いんでしょう」
 
 「それは・・・・・何時もそんなムスッとした怖い顔をしているからじゃありませんか?」
 
 「しかしこれはかえられん。なにしろ、石だからね」

 確かに。

悪の親玉?


 
 「グッフッフ!なにをそんなに怯えてるんだい」

 と、まるでアニメやヒーローものの悪の親玉のような顔をして不敵に笑っています。

 これでは声も出ません。逃げるにも怖くて動けません。

 「心配はいらないよ。食べたりはしないから」

 食べられなくても、どうにかするんでしょ・・・・怖いよ。

 「心配いらないと言ったでしょう。ただ蹴飛ばして倒さないで欲しいと言いたいだけなのだから」

 「なんだそんな事か。いっそのこと、蹴飛ばして倒してしまえば、怖くないかも」

 「オイオイ、止してくれよ」

 と、立場が逆転してしまいました。

黙想する三賢者


 
 彼らは今、人民をどのように導けば良いかを考えている。
 
 静かに、深く黙想する三賢者。
 
 そして、おもむろに口を開いた。
 
 真ん中の賢者は言った。
 「私は剣を以って導くのが良いと思う」
 
 左の賢者は言った。
 「いや、私は和を以って導くのが良いと思う」
 
 少しして、一番右の賢者は言った。
 「いやいや、笑を以って導くのが良いでしょう。フォッフォッフォッ!!」

悲しみを押し殺して


 
 古い友を亡くした石。グッと唇をかみしめ、深い悲しみを押し殺して耐える石。しかし、その目には確かに涙が浮かんでいました。

何処か遠くへ


 
ああ、あの道は何処に行くのだろう
 
小さな車、大きな車、沢山の車を走らせて
 
あの道は何処に行くのだろう
 
私もあの道で何処かへ行きたい
 
何処か遠くへ行ってみたい
 
でも、僕はただ道を眺めるだけ
 
だって、動けないんだも~~ン
 
 
チャンチャン!!
 
 と、言うわけで、石の詩的独り言でした。

罰ゲーム


 
 「生きるべきか、死ぬべきか!!・・・・・なんて考えていませんよ。・・・・こんな所に立たされて、固まって動けないんです。誰か助けて下さい」

 あらあら大変ですね。これじゃァ芸人の罰ゲームじゃないですか。

石の惑星


 
 「ワシらはいったい、これからどうなるんじゃろう。こんな岩や石だけの世界に来てしまって」
 
 「どうにもならないでしょう。ゆっくりと風化して砂になるのを待つだけですよ」
 
 「それは悲しすぎる」
 
 「でも、ほら、この下の石を見て下さい、小さな石になってもまたそんな石が集まって、こんなに大きな岩になれるかもしれませんよ」
 
 「そうだな。どうせ自分の意志ではどうにもならん事だから、悩むのはよそう」

木はいいな


 
 「木よ!綺麗だな」

 「今年最後の装いなの」

 「木は、色々と装いを変えられていいな。石の私は一年中同じだ」

 「でも、変わらない素晴らしさもあるんじゃないかしら」

 「優しいな。ありがとう」