2011年02月

江戸っ子石


 
 「するってーっとなにかい、このゴッツイ顔が可愛いとでも言うのかい」
 
 「そうですよ。可愛い目をしてるじゃないですか」
 
 「おいおい、おちょくちゃいけねー。こちとら江戸っ子だよ。おちょくられるのはだいっきれーだ」
 
 「おちょくってなんかいません。本当にそう思うんですから」
 
 ゴッツイ顔の江戸っ子の石さんは照れながらも、まんざらではないようです。苦笑いをしていますが、上機嫌です。

お邪魔石


 
 「今日は、な~にして遊ぼうかな。天気がいいから、どこかに行きたいな。誰か僕を何処かに連れてってくれないかな」

 「誰かが何か言ってるようだけど、誰だろう」
 「私にも聞こえた」

 「ここですよ。ここ」

 「君は?石でしょ」

 「はい、石です。意思を持った石です。なんちゃって」

 「面白い事言う石だね」

 「それより、僕をどこかに連れてってよ。自分では動けないんだ」

 「連れてってやりたいけど、今日はだめ。だって、ほらデートの最中なんだから、石になんかかまってられないんだ。ごめんね」

 「そうね、そうね。僕よりもデートの方が大事だよね。僕は邪魔だよね。シュン」

 「そんなにすねないでくれよ。今度一人の時には何処かに連れてってやるからさ」

 「はいはい、期待しないで待ってますよ」

 「まだすねてら」

情けない石


 
 左下をみていますよ。
 
 
 あらあら、とんがり頭の石さん、そんなに情けない顔してどうしたんです?

 「今日は散々なんです。道に迷うわ、お財布は落とすわ。挙句の果てに溝に落ちてずぶぬれです」

 そりゃ災難ですね。でも、そんな日もありますって、明日はきっといい日になりますよ。

 「そんな日もありますって?あなたにもそんな日がありましたか?」

 ??・・いい・・・え。

 「でしょ、まったく情けない人間です」

 あああ、すっかりネガティブになっちゃって、だめですよ。前向きにならなくちゃ。

おばんです


 
  「おばんです。お隣さん、お醤油かしてくれないかしら。きらしちゃって」

 ちょっと太めのお母さんは腰をかがめて、お隣さんへ醤油をかりに。

 悪びれたりしませんよ。これが普通なんですから。

 昔はこんな姿、結構あったんですよ。

 ”遠い親戚より近くの他人”って言うでしょ。