水晶の雑炊


 
 この石は優しそうなおじいさんに見えました。
 
 
 二人仲良く、野良仕事に精を出していた石の老夫婦。
 
 「ばあさんや。日も傾いてきたから、そろそろ家に帰ろう」
 
 「そうですね、おじいさん。今夜の晩御飯は何にしましょうかね」
 
 「わしゃ、水晶をすりつぶして団子にしたのを入れた雑炊が食いたい」
 
 「水晶だなんて、そんな贅沢な物はありませんよ」
 
 「言ってみただけじゃよ」
 
 「おじいさんたら」
 
 「フォッフォッフォッフォッ」
 
 二人は笑いながら、寄り添って家路につきました。



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